【赤】ツィアアイゼン タールライン

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ツィアアイゼン タールライン
Ziereisen Talrain

味わい  ミディアムボディ
タイプ  赤ワイン
VT   2017
国    ドイツ
地域   バーデン
品種   ピノノワール
造り手  ツィアアイゼン

【ワイン情報】
貝殻石灰岩土壌で表土がレス土壌の区画に植えられた樹齢約30年のブドウ。野生酵母で発酵を促し、4週間のマセレーション。その後24ヶ月大樽で熟成。

【生産者情報】
「川の向こう岸に石を投げればスイス人かフランス人に当たる。」

笑いながらそう話すツィアアイゼン夫妻が拠点を構えるのはドイツ最南端のバーデン州のさらに最南端にある小さなエフリンゲン・キエヒェンという村だ。北部の厳粛な街づくりとは異なり、この村には太陽の陽気さが漂っている。フランスとスイスの国境に接するこのバーデン州最南端の一角は「マークグレーフラーラント」と呼ばれ、昔からグートエーデル(シャスラ)とシュペートブルグンダーが栽培されてきた。この村は、シュヴァルツヴァルトとライン川に挟まれた標高270〜380mに位置しており、昼間はブルゴーニュから暖かい風が吹き込み、夜はシュヴァルツヴァルトから冷たい空気が降りてくる。この二方向からの風がぶつかることで雨雲が形成されやすく、年間降水量は約1000mm前後に達する。ツィアアイゼン家は1734年以来この村で生活をしてきた。元々、家具職人として生計を立てていたハンス・ペーターは1991年にワイナリーを設立し、本格的なワイン造りを始める。バーデン南部の石灰岩土壌は大抵三畳紀の貝殻石灰質土壌だが、ツィアアイゼンの畑はブルゴーニュと同質のジュラ紀の石灰岩土壌で、この土壌がドイツ国内で見られるのは唯一この場所だ。「バーデン南部、ジュラ、そしてブルゴーニュの地層は連綿と繋がっており、ブルゴーニュはこのバーデンの南端から始まっているとも言える。」彼はブルゴーニュのピノ・ノワールが大好きだ。しかし、ブルゴーニュを目指すのではなく、あくまで一つのお手本とし、自分のスタイルを追求する。実際彼が用いているのは主にドイツやスイスのピノ・ノワールのクローンだ。

ワイナリー設立当時、ハンス・ペーターはシュペートブルグンダーのみ栽培することを念頭に置いていたが、妻のエーデルトラウトがこの地方の在来種であるグートエーデルも栽培するよう説得し、現在では生産するワインの50%をシュペートブルグンダー、25%をグートエーデルが占めている。設立後の数年間は生産量が少なく、地元でしか消費されていなかった彼のワインだが、2000年以降徐々に頭角を現し、今ではメインストリームから外れた生産者として絶大な支持を受けている。というのも、彼は醸造学校で学んだことがなければ、他の醸造所で実習したこともない。手当たり次第好きなワインを飲み、そのワインがどのように造られているか想像し、また生産者に話を聞きにいったりもする。あとは現場で試行錯誤するのみというのが彼の理念だ。また、彼はVDPに加入していないため、彼のワインは全てラントヴァインでリリースされる。「補糖はしないし、添加物も使わない。単純に造りたいワインを造っているだけさ。審査委員会は画一化されたワインがいいけど、僕はそういうワインを造りたくないね」。2004年に野生酵母のみでワインを造ったところ、バーデンのシュペートブルグンダーとしては認められないと審査が通らなかったことをきっかけに、より独自の路線を歩むことを決心した。そんな彼のワインは、若い時は比較的大人しい。時間の経過とともに、内に秘めている偉大さが立ち現れてくる。

多くの生産者が認めるのは、ハンス・ペーターがフランスでは広く共有されている「ワインに自分で成長させる時間を与える」という視点をドイツに広めたパイオニアだということだ。野生酵母で発酵を促したり、温度管理等はせず、人的な介入も最低限に抑えるというアプローチはドイツにおいてあまり一般的ではなかった。またドイツにおけるフランス系品種の偉大なポテンシャルを証明してみせたのも彼である。

ツィアアイゼンは、ドイツのシュペートブルグンダーと日常酒の範疇を出ることを知らなかったグートエーデルの底力を世に知らしめたアイコン的な存在として今後も革新的なワインを造り続けていくだろう。

【赤】ツィアアイゼン タールライン

4,900円(税込5,390円)

在庫状況 残り僅か1本

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