【赤】ヴァンサン ジラルダン エモーション ブルゴーニュ ルージュ

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ヴァンサン ジラルダン エモーション ブルゴーニュ ルージュ
Vincetn Girardin Emotion Bourgogne Rouge

味わい  ミディアムボディ
タイプ  赤ワイン
VT   2018
国    フランス
地域   ブルゴーニュ
品種   ピノノワール
造り手  ヴァンサン ジラルダン

【ワイン情報】
ポマールとヴォルネイ村の斜面の麓の畑の葡萄を使用しています。一部を除梗します。区画ごとに発酵、熟成させます。3週間ステンレスタンクで、温度管理の下発酵させ、その際にルモンタージュします。500Lの樽(新樽10%)に入れ、澱と共に10ヶ月熟成させます。ブレンドし、澱引きとろ過をして、「果実の日」に瓶詰します。
「エモーション ブランと同じ目的(村名レベルでお買い得なワイン)で造られています。サン ヴァンサンより色が濃く、よく熟しています。ブラックチェリーの香り、タンニンがしっかりしています」とエリックは話していました。

【生産者情報】
2012年、設立から30年を迎えたドメーヌ ヴァンサン ジラルダンに、重大な事件が起こりました。ワイナリーを立ち上げたヴァンサンその人が、体調の不良と後継者の不在から、ドメーヌを手放してしまったのです。同時に自社畑の多くを売却し、ワイナリーに残されたのは最新の醸造設備と、ほんのわずかな自社畑と、醸造家エリックを初めとする優秀なスタッフたちだけでした。幸いにも、新たなオーナーはドメーヌを買い取っただけで、ドメーヌの運営体制はそのまま維持する形をとりました。それどころか、ヴァンサンの右腕として醸造家を務めていたエリック ジェルマンを、畑や醸造に関わる全ての部分でトップに就任させたのです。実は、ヴァンサン ジラルダンのワインが現在のような評価を獲得したのには、エリックの功績が大きくかかわっています。その評価は、ヴァンサンがいた頃よりもむしろ高いほどです。

エリックがヴァンサンと知り合ったのは、今から20年ほど前のことです。ヴァンサンからスカウトされる形で2002年にドメーヌに正式に加入します。その当時、ロバート パーカー等の評論家から絶賛されていたヴァンサンのワインは、「濃厚で、はちきれんばかりの果実味がある」スタイルでした。しかし、エリックはこのスタイルを大きく変更する必要があると感じていました。2004年頃からその方法を模索し始め、ついに2007年に新しいスタイルが完成しました。それが、今のドメーヌ ヴァンサン ジラルダンを象徴する「ピュアでエレガント」なスタイルでした。

エリックの実家は、有名なアンリ ジェルマン ペール エ フィス。ムルソーに生まれ、ムルソーを人一倍愛するエリックは、醸造学校を卒業した後、シャサーニュ モンラッシェや、パプ クレマンで経験を積み、後にブルゴーニュを拠点とする「バーガンディア醸造研究所」での勤務を開始します。そこで幸運にも、キリアコス キニゴプロス氏の教えを受けることになります。キリアコス氏は当時DRCやルフレーヴ、エティエンヌ ソゼ等の醸造コンサルタントを行っていました。その時のことを、エリックは『ヴィニュロン』誌の2015年秋号で次のように語っています。「私は本当に運が良かった。ダヴィド デュバンやジョルジュ ルーミエのようなワイン業界のビッグネームで、3年間の間、毎年40もの醸造経験を積むことが出来たんだ。そして今ではヴァンサン ジラルダンで働くことが出来ているんだから」。また、以前までと同様に輸出部長のマルコ カスケーラが販売を担うことで、エリックがさらにワイン造りに集中できる環境が整っています。こうして、「エリック率いる新生ヴァンサン ジラルダン」がスタートしました。

エリックは、これまでのように高品質なワインを安定して造るために、自分たちで管理する葡萄畑を増やすことを考えました。そこで新たに、契約農家から葡萄を買い取るだけでなく、契約農家の畑を自分たちで管理して葡萄を買い取る部門を立ち上げ、自社栽培の畑を得ることが出来ました。自社で管理する畑については、オーガニックまたはビオディナミ栽培を採用しています。2014年には、ムルソーのシャルム、レ ナルヴォー、スー ラ ヴェル、ポマールのレ ヴォーミュリアンと村名区画、ヴォルネイの村名区画、AOCブルゴーニュの白の畑の一部を、合計で4haほど手に入れることが出来ました。以降、少しずつ葡萄畑を買い足し、現在は約33haの自社所有畑・自社管理畑を持つに至りました。こうしてネゴシアンとしてだけではなく、ドメーヌとしても復活を遂げることが出来ました。また、今では誰もが当たり前のように行なっている「完成したワインではなく、葡萄を選んで購入し自分でワインにする」という、ネゴシアンワインメーカーの先駆者としても、これまでと同様にワイン造りを行っています。

2012年に突如として訪れた危機を乗り越えた「新生ヴァンサン ジラルダン」は、その後瞬く間にドメーヌの地位を押し上げ、今やブルゴーニュを代表するトップ ドメーヌのひとつとして評価されるまでに至りました。それまでのような「コストパフォーマンスの高い生産者」としてではなく、「最高品質のワインを造るドメーヌ」として認められたということに大きな意味があります。『ワイン アドヴォケイト』は、ヴァンサン ジラルダンの2017年のバタール モンラッシェに、エティエンヌ ソゼと並ぶトップ タイスコアの96点を献上しています。ラモネとオリヴィエ ルフレーヴが95+点、フォンテーヌ ガニャールが95点、マルク コランが94+点を獲得し、ドメーヌ ドーヴネが95-97点、ピエール モレが94-96+点、ルフレーヴが94-96点の暫定評価を獲得している中での快挙です(2020年9月11日現在)。この評価は、ドメーヌ ヴァンサン ジラルダンの中でも歴代最高得点となっており、ヴァンサン時代には成しえなかったエリックの功績といえます。こうした近年のワイン造りは、グラン クリュ、プルミエ クリュなどの高級ワインだけでなく、マイナーなアペラシオンやAOCブルゴーニュなどのスタンダードクラスにもしっかりと反映されています。

近年、エリック ジェルマンを筆頭に新たな道を歩み始めたヴァンサン ジラルダンは、これまでと変わらないばかりか、さらに素晴らしいワインを造っていることが、多くのワインガイドで次々に賞賛されることとなりました。フランスのワインガイド、『ベタンヌ+ドゥソーヴ』の2019年版で、ヴァンサン ジラルダンが4ッ星(最高は5ッ星)生産者に昇格したのです。この評価は、ドメーヌ デュジャックやドメーヌ ルフレーヴ、ドメーヌ コント ジョルジュ ド ヴォギュエ、ドメーヌ ロベール グロフィエ ペール エ フィス等の生産者と並ぶものでした。さらに同ガイドの2020年版でも4ッ星を維持し、「偉大なブルゴーニュ ワインを知らない人は、この造り手によってそれらの公正な概念を獲得することが出来る」と評価されています。

また、『ル ギド デ メイユール ヴァン ド フランス2021』で2ッ星(最高は3ッ星)に昇格し、ボノー デュ マルトレイやエティエンヌ ソゼの他、セシル トランブレイ、ピエール イヴ コラン モレ、マルク コランなどの著名な生産者と肩を並べています。同誌では2017VTの評価が掲載されており、バタール モンラッシェとビアンヴニュ バタール モンラッシェがともに98点、モンラッシェとムルソー プルミエ クリュ ペリエールが96点と高評価を獲得しています。

また、アメリカのワインガイド、『ワイン&スピリッツ』の「TOP 100 WINERIES OF 2019」に選出されるなど、その勢いは留まるところを知りません。『ラ ルヴュ デュ ヴァン ド フランス』2020年4月号では、「ヴォルネイ プルミエ クリュ サントノ」が、ドメーヌ デ コント ラフォン、ドメーヌ マトロとともに、また「シャサーニュ モンラッシェ プルミエ クリュ ブランショ ドゥシュ」がジャン クロード バシュレ エ フィス、モレ コフィネとともに紹介されています。『ワイン アドヴォケイト』誌は2020年2月の記事で、2019年に引き続き、「現在、非常に確かで高品質なブルゴーニュの白ワインを造るようになっており、この造り手を”商業的”だからと避けることは完全に間違っている」と指摘しています。

エリックは、葡萄畑での仕事を何よりも重要だと考えています。自社で管理する葡萄畑はもちろん、契約農家からの買い葡萄についても殺虫剤や除草剤を使用していません。エリックは『ヴィニュロン』誌で、「以前、畑の管理が十分でないと私が判断した農家との商談を断ったことがあるよ。彼らが持っていた畑がどれだけ素晴らしいアペラシオンだったかということは関係なしにね。契約農家であっても、葡萄を買う時は、オーガニック、もしくはそれに近い形で栽培されているという事を大切にしているんだ」と語っています。ヴァンサン ジラルダンのすべてのワインは、この哲学のもとで造られています。エリックは醸造だけではなく、自ら畑を周り、「良いワインは畑から」の哲学を貫いています。こうして育てられた葡萄は、その土地のテロワールを浮かび上がらせる「ピュアでエレガント」なワインとして多くの方に親しまれています。また、ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック2019」で赤★★から★★★生産者へと昇格し、『ムルソーを本拠地とする白ワインのスペシャリスト』と掲載されています。

【赤】ヴァンサン ジラルダン エモーション ブルゴーニュ ルージュ

3,500円(税込3,850円)

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